スイッチヒッター2025年総括号 2025年の大学野球と社会人野球を振り返る11本の記事が掲載されています。 人気企画「大学4年間を振り返って」と「社会人野球ルーキーたちの群像」が連載されています。 すべて、ここでしか読むことができない記事です。 ぜひお買い求めください。
大学4年間を振り返って
①青山学院大学・初谷健心内野手(関東一高校) 日本一を達成いた青山学院大学野球部の副キャプテンのインタビュー。仲間との4年間、優勝の秘訣、先輩である西川史礁、佐々木泰との思い出など。
②東京大学・中山太陽外野手(宇都宮高校) ベストナインにも輝いた東大の主砲。宇都宮から東京まで通った予備校生活。どうして遅れて入部をしたのか。東京六大学野球で活躍できた理由、野球との関わりなど。
③立教大学・宮本兵馬学生コーチ(静岡高校) 明治大学野球部OBの父の下で目指した東京六大学野球の舞台はいかなるものだったか。どうして学生コーチに転身したのか。プレーヤーではない形で見えてきた強いチームの特徴とは。
④横浜国立大学・永山琢己投手(市立金沢高校) 横浜国立大学を目指した偶然。どうして最下位常連あった国大が勝ち点3をあげる「国大旋風」を起こすことができたのか。リーグ戦での失敗からエースになるまで何したのか。
⑤筑波大学・川上拓巳外野手(旭川実業高校) 一浪を経て筑波大学野球を目指したわけ。レギュラー定着までにあった様々な転機。リーグ戦最終盤での怪我。どうしてそれでも首位打者が獲得できたのか
⑥順天堂大学・鈴木翔太監督(木更津高校) 学生監督が見た東都3部の世界。高校時代の恩師との出会いから野球を教えることの面白さ、勉強の期間。チームを率いることの難しさと醍醐味。抱いた甲子園への憧れなど。
社会人野球ルーキーたちの群像
①JR東日本・杉崎成(東海大菅生高校・明治大学) 社会人1年目の活躍は必然だったか。幼少期の野球センス、フレッシュトーナメントの爆発。大学時代の波の浮き沈み。見えてきた正しい打撃。個性とは何か。
②セガサミー・長谷川優也投手(日本文理高校・東京農業大学) 東都入れ替え戦と都市対抗予選の共通点。投手に専念した大学時代。3部から1部まで地獄から天国まで味わった大学4年間。社会人になって何が変わったか、これから先、何を目指すのか。
③SUBARU・箱山優投手(日体大柏高校・日本体育大学) かつての日体大のエースの現在地。バッターが好きな話。ここ2年間は野球とどう向き合ったか。野球はどうやったら楽しくなるか。今年はどんな「新しい」一年を送ることになるのか。
④ムラチグループ・隼瀬一樹投手(伊香高校・筑波大学) 滋賀をテーマとして人物コラム。滋賀の高校野球を盛り上げたエース。筑波で上手くいったこと、行かなかったこと。投手のまとめ役の役割。新興チームでどんな役割を果たしたいか。
⑤Honda・坂口渉内野手(興譲館高校・城西大学) 社会人野球で成長することはできるか。なぜ都市対抗予選は緊張するのか。大学時代に乗り越えてきた入れ替え戦とキャプテンの経験。理想のプレーヤーの姿とはどんなものか。
企画
第一回 準硬式野球の視座 明治大学準硬式野球部・三谷高慶主将(高知高校)
三世代で甲子園に出場した選手のその後。どうして夢を叶えて、夢を諦めたのか。どうして、その先で準硬式を選んだのか。キャプテンになって何を目指すか。
第二回 リコタイの世界 慶應義塾大学・林佑真捕手(芝高校)
リコタイはなぜ野球人の「場」となっているのか。年末まで開催されるリコタイの試合。彼の人生の側にある野球の意義。なぜ野球を続けるのか。
はじめに
スイッチヒッターも今号をもって10号を迎える。取材に協力くださる野球関係者の皆さま、手にとってくださる読者の皆さまのおかげでここまでたどりつくことができた。改めてこの場を借りて御礼を申し上げる。さて、本誌は総括号ということで昨年に刊行した「スイッチヒッター〜2025年総括号〜」の後継という位置づけになろう。前回に引き続き「大学4年間を振り返って」と「社会人野球ルーキーたちの群像」という日本の企画を用意した。 「大学4年間を振り返って」では6人の選手のこれまで4年間の大学野球での歩みを記した。関東を中心に様々な大学野球のあり方が分かるように記載したつもりである。第一は青山学院大学の初谷健心内野手である。言うまでもなく、関東の大学野球を牽引したのは青山学院大学である。プロ野球に進んだ選手など多様な選択肢がある中で、彼から見た日本一の秘訣、青山学院大学野球部の環境などを明らかにした。第二は東京大学の中山太陽外野手である。入部から卒業まで様々なドラマがあり、それらは決して予測のできないものであった。4年間という短い期間であっても、あらゆる人に物語があることがよく分かるのではないか。第三は立教大学の宮本兵馬学生コーチである。チームを支えるスタッフとしてどのようなチーム像、大学野球像が見えたか記した。単なる転身にフォーカスした原稿ではなく、視点が変わったからこそ見える世界について記したことが狙いである。第四は横浜国立大学の永山琢己投手である。横浜国立大の躍進、そして2部降格など環境が変わりながらも野球に対してどう向き合ったか、その一片を理解していただければ嬉しい。第五は筑波大学の川上拓巳外野手である。おそらく本企画でもっとも実績を残した選手である。結果を見れば順風満帆のように見えても、裏には様々な出来事がある。そして、それは表に見えている事実よりも面白いものである。第六は順天堂大学の鈴木翔太監督である。学生監督という立場からの苦悩は選手や他の立場とは異なるものである。東都3部の世界についても知ってもらうことができれば良い。 「社会人野球ルーキーたちの群像」では5人の社会人1年目を終えた選手について大学時代との差異を踏まえた特集を行った。第一はJR東日本の杉崎成内野手である。様々な視点から記事を執筆することは可能であったが、特に「転機」に着目した上で技術論についても論じながら、変化を記した。第二はセガサミーの長谷川優也投手である。東都リーグにおいて1部から3部の全てを経験し、入れ替え戦の経験も抱負な投手について、都市対抗予選との異同を踏まえた上で、大学野球と社会人野球の相違点について明らかにした。第三はSUBARUの箱山優投手である。ここでは特に怪我に着目した上で、選手としての成長を示した。また、社会人1年目における良い側面と悪い側面をはっきり記すことによって社会人野球の現実について記した。第四はムラチグループの隼瀬一樹投手である。新興チームで再出発を遂げる一人のピッチャーについて記した。ムラチグループの現状、筑波大学からムラチグループで活躍の場を移す姿を通じて、選手と社会人野球チームの関係、さらには地理的要素について盛り込んだ。第五のHondaの坂口渉内野手である。幼少期から高校時代、大学時代とこれまでの歩みを丁寧に追いかけた。特に都市対抗予選が社会人野球選手にとっていかなる意義を持つか明らかにした。 他の企画としては第一回となる準硬式野球の世界において、明治大学の三谷高慶主将を取り上げた。本企画においては硬式野球にフォーカスされることの多い大学野球の視点を広げる目的がある。また、準硬式野球部の選手は様々なバックグラウンドを持っており、大学以降も異なる生活を送っていることに着目した上で連載を行う予定である。さらに、リコタイの世界も継続して連載を行った。他にもいくつかの記事を用意し、2025年総括号とした。一つでも役に立つ記事があれば、筆者としては大変喜ばしく思う限りである。 ベースボールリサーチ 代表・ライター 円城寺 雷太
著者紹介
円城寺雷太 ベースボールリサーチ代表・ライター。大学野球、社会人野球を中心に野球全般に関して執筆。単に野球にとどまらず、野球の外延に位置する文化的、地理的、歴史的要素を取り込む。関心のあるテーマは大学野球の若手選手の出場機会創出、アマチュア野球におけるスタッフの役割、アナリストなどによるデータの利活用、準硬式野球やリコタイなど。
主な記事 【勇往邁進】第3回・山田拓朗さん(オイシックス新潟OB)「速球派サラリーマンの現在」 <http://baseballresearch.jp/?p=560> 大学4年間を振り返って 第3回 中島大輔(青山学院大学)「”ザ・キャプテン”ではないけれど」 <http://baseballresearch.jp/?p=232> 日産自動車・石毛大地主将 「曇りのち晴れ、所により雨」 <http://baseballresearch.jp/?p=502>
協力
JR東日本・杉崎成内野手の写真はまっちゃぬこさんにご提供いただきました。ありがとうございます。 まっちゃぬこさん Instagram→@nukootya_920
